院長コラム|よしこクリニック 神戸 元町 県庁前│石原 禎子

院長コラム

風疹について

関西ではそれほどでもありませんが、関東、特に首都圏中心に風疹の流行が騒がれています。妊婦の周りにいる人(妊婦の夫、子ども、その他の同居家族等)は、生まれてくる子供が先天性風疹症候群に発症しないため、風疹を発症しないように予防が大切です。
ただ、ワクチンを接種したかどうか、ワクチン接種しても十分風疹に対する抗体があるかどうかわからない方もたくさんいらっしゃると思います。平成2年4月2日以降に生まれた人は2回、ワクチンを受ける機会がありましたが、それより年齢が上の人は受けていても1回、そして、昭和54年4月1日以前に生まれた男性は1回もその機会がなく、十分な免疫を持たない可能性があります。 十分な風疹に対する抗体がないと思われる方や妊娠予定あるいは周囲に妊婦さんがおられる方、海外旅行の予定がある方はワクチンの接種をご検討ください。

そこで気になる風疹についての情報を、国立感染症研究所や厚生労働省のホームページから抜粋してご説明します(詳細は厚生労働省や国立感染症研究所のホームページをご参照ください)。

1.風疹と先天性風疹症候群

Q1-1 風疹とはどんな病気ですか?

風疹ウイルスによっておこる急性の発疹性感染症で、流行は春先から初夏にかけて多くみられます。潜伏期間は2-3週間で、主な症状として発疹(比較的均等に広がる、かゆみを伴う細かい紅斑)、発熱、リンパ節の腫れが認められます。ウイルスに感染しても明らかな症状がでることがないまま免疫ができてしまう(不顕性感染)人が15-30%程度いるようです。一度かかると、大部分の人は生涯風疹にかかることはありません。従来、集団生活にはいる1-9歳ころに多く発生をみていましたが、近年は多くが成人男性となっています。風疹ウイルスは患者さんの唾液のしぶきなどによってほかの人にうつります。発疹のでる1週間まえから発疹がでたあと1週間くらいまでの患者さんは感染力があると考えられています。ただ感染力は、麻疹(はしか)や水痘(水ぼうそう)ほど強くありません。
風疹の症状は子供では比較的軽いですが、まれに脳炎、血小板減少性紫斑病などの合併症の発生を、2000-5000人に一人くらいの割合で認めることがあります。また、大人がかかると、発熱や発疹の期間が子供に比べて長く、関節痛がひどいことが多いとされています。一週間以上仕事を休まなければならない場合もあります。

参考:風疹とは

Q1-2 先天性風疹症候群とはどんな病気ですか?

妊婦、妊娠20週頃まで(とくに、妊娠初期)の女性が風疹にかかると、胎児が風疹ウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等の障がいをもった赤ちゃんがうまれる可能性があります。これらの障がいを先天性風疹症候群といいます。先天性風疹症候群をもった赤ちゃんがこれらすべての障がいをもつとは限らず、これらの障がいのうちの一つか二つのみを持つ場合もあり、気づかれるまでに時間がかかることもあります。
先天性風疹症候群がおこる可能性は、風疹にかかった妊娠時期により違いがあります。特に妊娠初めの12週までにその可能性が高いことが認められております。妊娠前に2回(子どもの頃も含めて)の予防接種をうけることによって、成人女性なら妊娠中に風疹にかかることを予防し、または妊婦以外の方が妊婦などに風疹をうつすことを予防できます。(ただし妊娠中は風疹の予防接種をうけることはできません)

2.予防接種について

Q2-1 風疹ワクチンとはどんなものですか。

弱毒株ウイルスを培養・増殖させ、凍結乾燥したものです。これを接種した場合、通常の風疹感染と違ってほとんど症状は出ずに、風疹ウイルスに対する免疫を得ることができます。

Q2-2 成人女性が風疹含有ワクチンを受ける場合に注意することは何でしょうか。

妊娠出産年齢の女性に風疹含有ワクチン(風疹ワクチンと麻疹風疹混合ワクチン)を接種する場合には、妊娠していない時期(生理中またはその直後がより確実です)にワクチン接種を行い、その後2ヶ月間の避妊が必要です。 風疹ワクチンは、大変安全なワクチンで、妊娠中に風疹ワクチンを接種されたため胎児に障害がでたという報告はこれまで世界的にもありませんが、その可能性はまったく否定されているというわけではありませんので、上記の注意が必要です。

Q2-3 成人男性に予防接種を行なう必要はありますか?

はい。これまで風疹予防接種を受けたことがない場合は、なるべく早く予防接種をうけることをお勧めします。平成28年度の感染症流行予測調査によると、30代後半から50代の男性の5人に1人、20代から30代前半の男性は10人に1人が風疹の免疫を持っていませんでした。大人が風疹にかかると、発熱や発疹の期間が子供に比べて長く、関節痛がひどいことがよくみられます。一週間以上仕事を休まなければならない場合もあります。また、脳炎、血小板減少性紫斑病、溶血性貧血などの軽視できない合併症をまれにおこすことがあります。
妊娠中の女性が近くにいた場合、風疹をうつし、その赤ちゃんが先天性風疹症候群となって生まれる可能性があります。自分と家族、そして周りの人々を風疹とその合併症から守り、生まれてくる赤ちゃんを先天性風疹症候群から守るためにも、これまで風疹の予防接種を受けたことがない場合は、成人男性でも可能な限り早く接種をうけるようにして下さい。

Q2-4 こどもの時に風疹にかかったといわれていますが風疹にかかったことが血液検査などで確かめられていない場合、これまで風疹の予防接種を受けたという記録がない場合、これらの場合予防接種をうける必要はありますか。

予防接種をうけたことが記録で確認されていない場合、男女ともなるべく早く接種することをお勧めします。血液検査で十分高い抗体価があることが確認された場合にはこの必要はありません。

Q2-5 風疹の予防接種の前には、まず風疹の抗体検査(風疹に対する免疫があるかどうかの検査)をうける必要があるとききましたが、2度も医療機関に行くのは時間的に大変です。

抗体検査を受け、十分高い抗体価があることが確認された場合には、予防接種を受ける必要がなくなります。しかし、抗体価が低い場合(一般にHI抗体価が16以下の場合)は予防接種が必要になります。
時間のない場合は、予防接種の前の抗体検査は必ずしも必要ありません。風疹の感染または過去の風疹の予防接種によってすでに免疫を持っている方が再度接種を受けても、特別な副反応がおこるなどの問題はありません。そのような方の場合、予防接種を行うことで風疹に対する免疫をさらに強化する効果が期待されることもあります。もし麻疹ワクチンを1歳以上で2回受けたことがない場合は、風疹予防と麻疹予防の両方の観点から、麻疹風疹混合ワクチンを選択することをお奨めします。

3.予防接種の安全性

Q3-1 風疹予防接種の副反応にはどのようなものがありますか。

風疹ワクチンは、副反応の少ない非常に安全なワクチンの一つですが、重大な副反応として、まれにショック、アナフィラキシー様症状、全身のじんましん、まれに(100万人接種あたり1-3人程度)急性血小板減少性紫斑病が報告されています。 その他の副反応として、発疹、紅斑、掻痒、発熱、リンパ節の腫れ、または関節痛などをみることがあります。成人女性に接種した場合、子供に比して関節痛を訴える頻度が高いといわれています。

Q3-2 麻疹風疹混合ワクチンと水痘ワクチンを同時に受けて問題ないでしょうか。

問題ありません。海外では、麻疹風疹おたふくかぜ混合ワクチンや、麻疹風疹おたふくかぜ水痘混合ワクチンが開発され、小児の予防接種に用いられていますが、国内では麻疹風疹混合ワクチンと水痘ワクチン、おたふくかぜワクチンは別々になっています。このようにあらかじめ混合されていない2種類以上のワクチンでも、接種する医師の判断と接種をうける者の了承のもとに同時に接種することができます。 世界的には、可能な場合は複数の予防接種を同時に接種することが推奨されています。麻疹風疹混合ワクチンと水痘ワクチンを同時接種することには、1)別々に接種するための待ち時間がなくなり、早く免疫があたえられ、2)何度も接種をうけに行く必要がなくなるという大きな利点があります。

食中毒について

食中毒は季節を限らず1年を通していつでも起こりますが、カンピロバクターやサルモネラ菌のような細菌性の食中毒は暑い季節に起こりやすく、ノロウイルスのようなウイルス性の食中毒は寒い季節、キノコやフグなどが原因となる自然毒は春や秋に多く起こります。 ここでは、細菌性食中毒の種類やそれぞれの症状、対処法、予防法などを解説します。

食中毒とは

有害な細菌やウイルス・有毒な物質が含まれる食品や飲み物を食べたり飲んだりすることで起こる下痢、腹痛、発熱、嘔吐などの症状の総称です。
食中毒の原因は、細菌、ウイルス、自然毒、化学物質、寄生虫などさまざまで、その原因によって潜伏期間や症状、予防方法が異なります。
原因や経過によっては死に至ることもあり、子供や高齢者、抵抗力の弱い人は重症化することがあるため、特に注意が必要です。

主な食中毒の種類

  • 細菌性(カンピロバクター、サルモネラ菌 など)
  • ウイルス性(ノロウイルス、ロタウイルス など)
  • 動物性自然毒(フグ など)
  • 植物性自然毒(キノコ など)
  • 寄生虫(アニサキス、アメーバ赤痢 など)
  • 化学物質(ヒスタミン、カプサイシン など)

細菌性食中毒とは?

細菌性の食中毒は、気温や湿度が高い環境で原因となる細菌が増殖することによって起こります。 そのため、暑い季節に起こりやすい食中毒ですが、冬でも暖かく湿度が高い室内などの環境であれば細菌は増殖するため、季節に限らず注意が必要です。食事をして、細菌が体内に入ってから症状が現れるまでの時間は、細菌の種類によって異なります。黄色ブドウ球菌は3時間後に、他ほとんどの細菌は半日から1日、あるいは数日から1週間程度たってから症状が現れます。 細菌性食中毒には、以下の2つの分類があります。

感染型

原因となる菌が食品とともに体内に入って、腸管内で増殖することによって起こります。
カンピロバクター / サルモネラ菌 / 腸管出血性大腸菌(O-157など) / 腸炎ビブリオ / エルシニア菌 など

毒素型

原因となる菌が食品中で増殖する際に毒素をつくりだします。その毒素が食品とともに体内に入ることによって起こります。尚このタイプは抗菌薬が無効です
ボツリヌス菌 / ウェルシュ菌 / 黄色ブドウ球菌 / セレウス菌 など

代表的な細菌性食中毒の症状・特徴・予防ポイント

カンピロバクター

主に鶏や牛などの家畜が保菌しています。通常の細菌性食中毒に感染する菌量(100万個単位)に比べ、少量の菌(100個程度)でも感染する感染力の強い菌で、細菌による食中毒の中で最も多く発生しています。
乾燥や熱、酸に弱いです。

【感染原因】
生や加熱が不十分な肉(特に鶏肉)
井戸水や湧き水
十分に洗っていない生野菜 など
【潜伏期間】2~7日
【症状】
下痢 / 腹痛 / 発熱 / 吐き気 / 嘔吐 / 頭痛 / 悪寒 / 倦怠感 など
なお下痢発症2-3週間後の四肢脱力・しびれといった症状が出現したら要注意(ギランバレー症候群の可能性)
【予防ポイント】
食肉(特に鶏肉)は十分に加熱調理する(中心部分を75℃以上で1分間以上)
生や加熱が不十分な肉(特に鶏肉)料理を避ける
生野菜は十分に洗う 食肉と他の食品の調理や保存には調理器具や容器を分ける
調理器具の洗浄・消毒・乾燥を十分に行う
調理後の手洗いは十分に行う など

サルモネラ菌

昆虫や動物、川、下水、湖など、自然界に広く存在します。酸(胃酸など)に弱い特徴があります。

【感染原因】
生や加熱が不十分な卵、肉(特に鶏肉)、乳製品など
【潜伏期間】
6~72時間
【症状】
吐き気 / 腹痛 / 下痢 / 発熱 / 嘔吐 など
【予防ポイント】
卵や食肉(特に鶏肉)は十分に加熱調理する(中心部分を75℃以上で1分間以上)
生卵を食べる場合は新鮮なものに限る
調理器具の洗浄・消毒・乾燥を十分に行う
調理前後および食事前に手洗いは十分に行う
卵や生肉は低温で保存する など

腸管出血性大腸菌(O-157など)

大腸菌は、牛などの家畜や人の腸内にも存在し、そのほとんどには害はありません。
大腸菌の中でも、ベロ毒素をつくりだすものが “腸管出血性大腸菌” とされ、食中毒になる原因のほとんどは「O157」です。通常の細菌性食中毒に感染する菌量(100万個単位)に比べ、少量の菌(100個程度)でも感染する感染力の強い菌です。

【感染原因】
生や加熱が不十分な肉 十分に洗っていない生野菜 井戸水や湧き水 など様々
【潜伏期間】
3日~5日
【症状】
激しい腹痛 / 下痢 / 頻回の水様便 / 血便 / 軽度(37℃程度)の発熱 など
重症化すると、合併症(溶血性尿毒症症候群:HUSや脳症など)を起こすことがあり、経過によっては死に至ることもあります。
【予防ポイント】
食肉は十分に加熱調理する(中心部分を75℃以上で1分間以上)
生野菜は十分に洗う
食肉と他の食品の調理や保存には調理器具や容器を分ける
調理器具の洗浄・消毒・乾燥を十分に行う
調理後の食品はなるべく早く食べきる など

腸炎ビブリオ

高濃度の塩分がある環境を好むため、海水中や海底の汚泥などに分布しています。海産物を食べた後に腸炎となった場合は腸炎ビブリオの可能性を考える必要があります。

【感染原因】
生の魚介類(特にカキ) など
【潜伏期間】
3時間-3日
【症状】
激しい腹痛 / 下痢 / まれに血便 / 発熱 / 吐き気 / 嘔吐 など
高齢者や抵抗力の弱い人(肝硬変・糖尿病など)は重症化し、経過によっては死に至ることもあります。
【予防のポイント】
魚介類はよく洗う
魚介類は低温で保存する
魚介類の加熱が必要な場合は中心まで十分に加熱する
調理器具の洗浄・消毒・乾燥を十分に行う など

エルシニア菌

主に豚などの家畜やペットなどの動物が保菌しています。菌を持っている動物の糞便の中にも存在します。低温や酸素の少ない水中でも生存することができるため、冬に多く、冷蔵庫の中でも増殖します。

【感染原因】
生や加熱が不十分な肉(特に豚肉) 長期間冷蔵した肉(特に豚肉) 井戸水や湧き水 殺菌が不十分な加工乳 など
【潜伏期間】
2日~5日
【症状】
腹痛 / 下痢 / 発熱 / 虫垂炎 / 関節炎 / 咽頭炎 など
【予防ポイント】
食肉(特に豚肉)は十分に加熱調理する(中心部分を75℃以上で1分間以上)
肉(特に豚肉)の長期冷蔵保存は避ける
十分に殺菌されていない飲料(水、加工乳)は避ける
調理器具の洗浄・消毒・乾燥を十分に行う など

ボツリヌス菌

土壌中や河川、動物の腸管内など、自然界に広く存在します。
ボツリヌス菌は、麻痺症状を起こすボツリヌス毒素をつくりだします。酸素には弱い一方で、乾燥や熱には強く、毒素をなくすには十分に加熱(80℃で30分間 / 100℃で10分間)する必要があります。

【感染原因】
瓶詰、缶詰、真空パック食品
いずし(野菜と魚の乳酸発酵食品)
はちみつ、コーンシロップ(1歳未満の乳児) など
【潜伏期間】
8~36時間程度
【症状】
吐き気 / 嘔吐 / 脱力感 / 倦怠感 / 筋力低下 / 呼吸困難 / ものを飲み込みづらい / うまく話せない など
【予防ポイント】
食品は十分に加熱調理する
家庭で瓶詰めなどを作る際は材料をよく洗い、調理温度や保存方法に十分注意する
瓶詰、缶詰、真空パック食品で異常のあるものは避ける(膨張、異臭など)
1歳未満の乳児にはちみつ、コーンシロップやそれらが含まれる食品を与えない など

ウェルシュ菌

人や動物の大腸内に存在する常在菌です。主に肉についていて、酸素には弱いですが、熱には強い細菌です。このため対応として十分な加熱が必要です。

【感染原因】
加熱調理されたあと、そのまま放置して冷めた食品が原因になることが多いです。
カレー、シチュー、スープ、煮物、給食、弁当など
【潜伏期間】
6~20時間
【症状】
腹痛 / 下痢 など
【予防ポイント】
加熱調理した食品は短時間で冷却、低温保存する。食品を再加熱する際は十分に加熱するなど

黄色ブドウ球菌

人や動物の皮膚、鼻や口の中、腸管内、傷口などに存在する常在菌です。
黄色ブドウ球菌は、エンテロトキシンという毒素をつくりだします。菌自体は熱に弱いのですが、この菌が作り出す毒素は熱に強く、一度毒素ができてしまうと、過熱をしても食中毒は防ぐことはできません。また治療としては脱水の補正や吐き気止めなど症状に対する対応のみとなります。

【感染原因】
穀類や穀類を使った加工食品、加熱後に手指を使って作る食品
おにぎり、すし、弁当、ハム、サラダ、マヨネーズ など
【潜伏期間】
約3時間
【症状】
吐き気 / 嘔吐 が主、下痢になる場合もある
【予防ポイント】
調理前の手洗いは十分に行う 手指に傷がある場合は調理を控える、または手袋をするなど傷が食品に直接触れないように注意する 食品は低温で保存するなど

セレウス菌

エンテロトキシンという毒素をつくりだします。熱に強く、加熱での殺菌は難しいことが特徴です。つくられる毒素によって、「嘔吐型」と「下痢型」に症状がわかれます。

【感染原因】
穀類や穀類を使った加工食品 チャーハン、焼きそば、スパゲッティ など
【潜伏期間】
嘔吐型 : 1~6時間、下痢型 : 8~16時間
【症状】
吐き気 / 嘔吐 / 腹痛 / 下痢 など
【予防ポイント】
米や麺類を使った食材は作りおきをしない 調理後の食品は保温・保冷して保存する など

食中毒の治療について

基本的な食中毒の治療は塩分・糖分を含む水分の経口摂取です。脱水症状は症状を悪化させますので嘔吐や下痢が続く場合は、吸収されやすいスポーツドリンクなどでしっかりと水分補給をしましょう。また食中毒の特徴的な症状である嘔吐や下痢は、身体が原因物質を体 内から出そうとしている反応です。自己判断で下痢止めや吐き気止め、抗生剤などの薬を服用はせず、特に水分摂取すら困難な状態であれば早めに医療機関を受診しましょう(抗生剤の服薬が必要な状況は多くはありません)。
さらに食中毒の原因によっては、血便や高熱、意識障害などの症状があらわれることがあります。このような症状があらわれた場合には、早急に医療機関を受診しましょう。

食中毒が重症化しやすいのはこんな人~食中毒の可能性がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。
・乳幼児や高齢者の方
・妊娠中の方
・肝臓疾患、ガン、糖尿病の治療を受けている方
・鉄剤を飲む必要のある貧血の方
・胃腸の手術を受けた、胃酸が少ない等、胃腸に問題がある方
・ステロイドが入っている薬を飲んでいる、HIVに感染している等、免疫力が落ちている方
引用)農林水産省 「食中毒かな?と思ったら」

細菌性食中毒は、原因となる細菌が食品とともに体内に入ることによって起こります。手洗いをしっかり行う、野菜や魚介類は処理された水でよく洗う、調理器具は消毒するなど清潔に保つ、野菜と肉・魚類で調理器具を一緒にしない、調理したての食品を食べきる、加熱が必要な場合食べる際に十分加熱するなどといったことを心がけるようにしましょう

熱中症について

熱中症の症状は、めまい・筋肉痛、悪化すると吐き気・嘔吐・頭痛・筋硬直・虚脱感、さらに重症になると、意識障害、痙攣、高体温、となります。熱中症で救急車搬送された人の4割以上は高齢者との報告もあります。

こんな時には特に注意しましょう。熱中症の始まりの危険性があります。
(1)感冒や下痢など最近体調を崩していた。
(2)暑さで食欲が低下し、体力が落ちていた。

対策は
(1)室内の温度(28℃以下)と湿度(70%以下)の調節
(2)早めの水分補給と塩分の補給(大量発汗の場合はスポーツドリンクやOS-1など経口補水液が適切です。暑い中では冷たい飲み物の方が体内での吸収がよくなり、体を冷やす効果が期待できます)
(3)服は通気性のよいものに
(4)強い日差しを遮る、日傘や帽子の使用
(5)こまめな休憩

高齢者は体温調節機能が低下しているため、危険性が高くなります。また若く比較的体力に自信のあるかたでも暑さに慣れていない時期に、屋外で仕事をされて熱中症の発症が報告されています。
炎天下で体調が悪い方がいる場合、また室内でも暑い環境で体調が悪くなっている場合は熱中症を疑ってください。意識がない場合と意識がある場合では応急処置の方法が異なるので、まず声をかける・肩をたたくなどして意識の状態を確認します。

PAGE TOP